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「家をゴミ屋敷にする人の心理がわからない」「なぜゴミ屋敷になってしまうのか、その理由を知りたい」
身内や近所の住人がゴミ屋敷になっていると、このような疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
ゴミ屋敷を作る人の心理には社会的な孤立やゴミに対する執着心など、さまざまな要因が関係しており、個々に合わせた支援方法を考える必要があります。
そこで今回はゴミ屋敷になる人の心理的特徴について紹介します。
ゴミ屋敷を片付けるための対策方法も解説していますので、周囲のゴミ屋敷でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
目次
なぜゴミ屋敷になるのか?片付けられない人の心理的特徴6個
家をゴミ屋敷にしてしまう人の心理的特徴を6個紹介します。
- 1. 孤独や疎外感にとらわれている
- 2. モノを増やすことで喜びを感じる
- 3. 捨てられるゴミをもったいないと思う
- 4. 捨てられるゴミが気の毒だと思う
- 5. 家が汚れていると感じない
- 6. ゴミを触るのに抵抗がある
1. 孤独や疎外感にとらわれている
ゴミ屋敷の住人の多くは、孤独感や疎外感を抱きやすい傾向があります。ゴミ屋敷に住むことを恥ずかしいと感じたり、生活環境を他人に見せたくないと思ったり、他人よりも劣っていると感じたりすることがあるからです。そのため友人や家族と距離を置いてしまうことがよくあります。
また一人暮らしの場合は、家族と暮らすよりもコミュニケーションが取りづらい環境になり、世帯暮らしと比べてより孤立しやすくなります。
このようにゴミ屋敷の住人は精神的・物理的に孤立しやすいため、孤独や疎外感を抱きやすくなります。そのため、モノを集めることで心を満たそうとする人も少なくありません。
2. モノを増やすことで喜びを感じる
ゴミ屋敷の住人はモノを増やすことにより、喜びを感じる傾向があります。
世間一般での「モノの価値」は関係なく、持ち物を増やすこと自体が目的となるため、必要なものも不要なものも収集します。モノを集めて抱え込むことが、快楽や安心感につながるのです。
またゴミ屋敷の住人は現状や将来において、さまざまな不安を抱えていることが多く、ストレスから逃れる手段として収集する人もいます。
このようにゴミ屋敷の住人がものを増やして満足感を得る背景には、複雑な心理要因が関係しています。
3. 捨てられるゴミをもったいないと思う
ゴミを捨てることを惜しんで、モノをため込むゴミ屋敷の住人もいます。これはゴミに対して愛着を持ってしまう心理が関係しています。
他人の目から見ればゴミに映るようなものでも、ゴミ屋敷の住人は「またいつか使うかもしれない」「再利用できるかもしれない」と考えます。
そのためゴミ屋敷の住人はゴミを手放すことが難しく、捨てることに抵抗感を抱く人も少なくありません。
モノを大切にすることが悪いわけではありませんが、もったいないと感じる気持ちが強すぎるため、不要なものまでため込んでしまうのです。
4. 捨てられるゴミが気の毒だと思う
ゴミ屋敷の住人の中には、捨てられるゴミを気の毒だと感じる人も少なくありません。
これはもったいないと思う心理的特徴と同様、ゴミに愛着を感じてしまうためです。ゴミと自分の感情を結びつけることで共感や同情を抱くようになり、誰かに捨てられるゴミをかわいそうだと思う心理が働きます。
また愛着が強い場合は、ゴミであっても「大切にしたい」と思う人もいます。この強い愛着心から、捨てられるモノに対して、気の毒な気持ちを抱いてしまうわけです。
このようなゴミと自分の感情を結びつける心理は、さらに外からゴミを集めてしまう行動につながりやすくなり、ゴミ屋敷の状況悪化が進む原因にもなります。
5. 家が汚れていると感じない
部屋中にゴミが蓄積されていても、家は汚れていると感じない人もいます。
大きな理由としては、ゴミ屋敷の住人が一般的な常識から逸脱した認識や感覚を持っているからです。
そのため自分の家がゴミ屋敷だという客観的な事実から目を背けたがる傾向があります。
また長期間ゴミ屋敷に住んでいると、住人にとってはその環境が「日常」となり、適応してしまうケースもあります。ゴミを積み上げた部屋が当たり前となり、違和感を持たなくなるのです。
6. ゴミを触るのに抵抗がある
ゴミを触ることに抵抗を感じるゴミ屋敷住民もいます。
たとえば生ゴミが長期間にわたって放置された場合、腐敗して鼻を突くような悪臭が発生しはじめます。細菌も増殖するため、ゴミに触れることに対して不快感や嫌悪感を抱くのは無理もありません。
またひどい汚れでなくても、精神疾患や障害を抱えている人の場合は、病気の症状や発達の特性からゴミを触ることに抵抗を感じることもあります。
家をゴミ屋敷にする人の性格の一例
家をゴミ屋敷にする人の性格の一例を紹介します。
- ・人との社会的なつながりを築けない
- ・人に助けを求められない
- ・モノの取捨選択ができない
- ・元の場所に片付けられない
人との社会的なつながりを築けない
ゴミ屋敷に住む人々にとって、社会的な人間関係の構築は難しい傾向があります。
ゴミ屋敷に住むことを「恥ずかしい」と感じ、自分の生活状況を他人には受け入れてもらえないと認識してしまうからです。その結果、人との接触を避けがちです。
またゴミにまみれた環境は人が近づきにくく、外部からの接触機会も減りやすくなります。
しかし一方で、そのような状況を憂い、人とのつながりを求める人もいます。
社会的な結びつきは孤独感の軽減や精神的な支え、自己肯定感の向上においても不可欠です。周囲の人々は可能な限り、ゴミ屋敷に住む人々の心理を理解したうえで、適切に支援する必要があります。
人に助けを求められない
人から支援を受けたいとの気持ちがあっても、協力や援助を避けたがるゴミ屋敷の住人もいます。
これはゴミでいっぱいの家を見られたくない、ゴミ屋敷に住んでいることを他人に知られたくないなどの思いがあるためです。中には所有している物品や生活環境を自分以外の人に触れられたくないとの思いから「ゴミを勝手に片付けられたくない」と他人を拒む人も。
また人に迷惑をかけるくらいなら、このままでいたいと考える人もいます。
これらのように、ゴミ屋敷に住む人々には家族や友人などの社会的なつながりが希薄で、人に助けを求められない人も少なくありません。気軽に助けを求められないからこそ、外部からのサポートが必要と言えるのです。
モノの取捨選択ができない
ゴミ屋敷の住人の中には、モノの取捨選択が苦手な人もいます。
ゴミ屋敷に住んでいる人の価値観は一般の人と異なることも少なくありません。そのため他の人が不用品とみなすものにも価値を見出し、必要だと感じるのです。
またゴミが多すぎるために捨てられなくなるケースもあります。ゴミ屋敷のゴミは長期間にわたって蓄積されるため、時間が経つほど整理整頓が困難に。
このように必要なものと不要なものの区別がつけられないと、自然にゴミが増えてしまいます。状況が悪化する前に、適切な支援が必要です。
元の場所に片付けられない
ゴミ屋敷の住人は、使ったモノを元の場所に片付けられない傾向があります。
なぜならゴミが増えることでモノが散乱してしまい、次第に片付けるスペースを確保できなくなるからです。また部屋や通路がゴミで塞がれてしまうと、移動が困難になり元の場所に戻せなくなることも。
なお精神疾患や発達障害を抱えている人も、片付けを苦手とする場合があります。これは強い執着や集中力の欠如などの特性が、片付けを妨げる要因となるからです。
このようにゴミ屋敷の住人が物品を元の場所へ片付けられない理由は、物理的・精神的な要因が複雑に絡み合っていることが考えられます。
ゴミ屋敷になる心理を作る主な理由
ゴミ屋敷になる心理的状況を作る理由を紹介します。
- ・過労や過度のストレス
- ・精神疾患などの病気
- ・発達障害
- ・セルフネグレクト
過労や過度のストレス
過労や強いストレスは、ゴミ屋敷を作るきっかけとなることがあります。過労やストレスがかかると、人はさまざまな影響を受けるためです。
たとえば、過労は体を疲弊させます。それにより、家の掃除や整理整頓といった日常的な作業をおっくうだと感じるようになります。すると室内を片付けるのも面倒になり、ゴミがたまりやすくなっていくというわけです。
また過度のストレスがかかると、精神的に不安定になることも。不安や憂うつな感情は、片付ける意欲の低下を招きます。その結果部屋にゴミがたまり、さらに不快感やストレスが増すという悪循環が生まれるケースも考えられます。
以上のことから、過労や過度のストレスは片付ける意欲を失わせ、ゴミ屋敷を作る心理的な原因となり得るのです。
精神疾患などの病気
精神疾患などの病気は、ゴミ屋敷を作る心理の要因となることがあります。
具体的には以下のような病気があります。
ゴミ屋敷の原因となる精神疾患 | 具体例 |
うつ病 | うつ状態が慢性的に続く場合は個人のエネルギーやモチベーションが低下し、日常の掃除やゴミの処理がおろそかになる。 |
過食症 | 食品や物品を大量に買い込んでしまい、食材やトレーなどのゴミが蓄積される。 |
統合失調症 | 集中力や判断力の低下により、ゴミの片付けが難しくなる。 |
また高齢者の場合は、認知症が原因でゴミ屋敷になるケースもあります。たとえば判別能力が低下してなんでも溜め込んでしまう、ゴミの分別ができない、ゴミの収集日を忘れてしまうなどの理由から、ゴミをためこんでしまうのです。
ゴミ屋敷の原因が病気の場合は、専門家の支援が必要です。
発達障害
発達障害がゴミ屋敷の原因となることがあります。
発達障害とは、生まれつき脳の機能発達に偏りがある障害のことです。
ゴミ屋敷の原因となる発達障害 | 具体例 |
強迫性障害(OCD) | ゴミを捨てることに対して恐怖や不安を感じ、ゴミをため込むことがある。 |
双極性障害 | 躁状態の間に多くの物品を購入し、ためこむ。 |
注意欠如・多動症(ADHD) | 物事の優先順位をつけるのが苦手なため、何から片付けたら良いかわからない。 |
発達障害が原因の場合も、専門家のサポートが必要です。
障害とゴミ屋敷の関連性を専門家に診断してもらうことで、適切な支援やアドバイスを受けられるようになります。
セルフネグレクト
セルフネグレクトは、ゴミ屋敷を作る原因になることがあります。
セルフネグレクトとは自分の健康や生活に無頓着で、自己管理できなくなる状態を指します。うつ病や認知症など、精神疾患の問題が存在していることも少なくありません。
何もかもが面倒に感じ、生活そのものを投げやりにする傾向があり、ゴミの取捨選択すらおっくうになります。
また社会的に孤立している場合、周りの人に気づいてもらえず、セルフネグレクトの状態が悪化することもあります。
セルフネグレクトは自分自身に興味がない状態なので、自覚するのが難しいもの。自分から助けを求めらないため、身内や知人、専門家などによるサポートが欠かせません。
ゴミ屋敷を片付けないことで起こるリスクとは
ゴミ屋敷を放置すると、以下のようなリスクがあります。
- ・悪臭が発生する
- ・害虫が発生する
- ・健康被害が起きる
- ・火災が発生する
なお実家のゴミ屋敷を放置してはいけない理由については、下記の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
関連記事:実家のゴミ屋敷を片付けたい!放置するリスクや片付ける方法を解説
悪臭が発生する
ゴミ屋敷にはさまざまな種類のゴミが存在するため、悪臭が発生しやすくなります。
特に食品などの生ゴミは腐敗しやすく、常温に放置されると、短時間で強烈な悪臭を放つことも。特に乳製品や卵、肉類は強い腐敗臭を発生させます。
ほかにもカビや排泄物、室内で死亡して放置された害獣なども悪臭の原因となることがあります。
またゴミが積まれていると窓を開けられないため、通気が悪くなります。そのため換気が不十分になり、部屋の中に悪臭が充満してしまうのです。
これらのことからゴミ屋敷は悪臭が発生しやすく、さまざまな弊害をもたらします。
害虫が発生する
ゴミ屋敷は害虫の発生リスクがあります。なぜならゴミ屋敷は害虫が好む環境となっているからです。
たとえば腐敗した食品くずは特有の臭いを放ち、ハエやゴキブリにとって魅力的な餌となります。
またゴミが積み上げられている場所は、害虫にとって天敵から身を守る恰好の生息地です。
さらに、温かい家の中の環境は害虫の繁殖に適しており、卵や幼虫を放置しておくとあっという間に増殖してしまうことも考えられます。
またゴミ屋敷の住人が外からゴミを持ち込むことで、害虫が侵入してくるケースもあります。
特に夏場は気温が高く、害虫が大量発生しやすくなるので、注意が必要です。
健康被害が起きる
ゴミ屋敷は害虫やカビ、微生物が繁殖しやすい環境のため、健康に悪影響を及ぼすリスクがあります。
たとえば害虫は病原菌やウイルスを媒介することで感染症の発症など健康被害を引き起こしやすくなり、カビや微生物は食中毒を起こすこともあります。
さらに放置されたゴミは埃やカビの発生源となり、アレルギーや呼吸器疾患を悪化させる恐れも。
またゴミ屋敷という汚れた環境での生活は精神的なストレスを引き起こし、心身の健康に悪影響を与えることも考えられます。
なお病気以外にも、散乱したゴミにつまずいて転倒したり、踏みつけたりして傷を負うなどのリスクもあります。積み上げられたゴミは倒壊する危険があり、ケガにも注意して生活しなければなりません。
火災が発生する
ゴミ屋敷は火災のリスクが非常に高いと言えます。なぜならゴミ屋敷には、火災を引き起こす要因が多く存在するからです。
ゴミ屋敷には大量のゴミが積み重ねられており、その多くが可燃性の素材でできています。燃えやすい物品は火の燃料となり、一度火がつくと瞬く間に広がってしまうため、火災が発生しやすくなるのです。
また積み上げられたゴミは通路や階段を塞ぎ、外部から室内へのアクセスが制限されます。そのため火災が起きた際は、消防による救助が困難になることも考えられます。
さらに火災はゴミ屋敷1軒が燃えるだけでなく、周りの建物へ火が移る危険性も。
このように火がつきやすく広がりやすい状態のゴミ屋敷は、火災リスクが高いと言えます。
ゴミ屋敷からの脱却を目指す方法
大切な人をゴミ屋敷から脱却させる方法を紹介します。
- ・ゴミ屋敷になる人の心理を理解してサポートする
- ・精神疾患や発達障害が要因の場合は専門家へ
- ・業者に片付けを依頼する
ゴミ屋敷になる人の心理を理解してサポートする
ゴミ屋敷の片付けをサポートする際は、住人の心理を理解することが大切です。
ゴミ屋敷の住人はゴミ屋敷を作ることを目的としているわけではありません。さまざまな理由があって今の状況があります。
最初は彼らと対話することから始めましょう。コミュニケーションを取ることで信頼関係を築き、住人が自分の感情や考えを表現できる環境を整えることが重要です。
家をゴミ屋敷にしてしまう人々からその心情や考えを聞き、共感したうえで適切な対処方法を考える必要があります。
もし住人の考えが周囲の意見と違っていても、非難することは避けましょう。彼らは否定されると心を閉ざしてしまい、解決策を提案しても受け入れにくくなります。
片付けを実行するまでには、多くの時間がかかると予想されます。忍耐強くサポートを継続し、ゴミ屋敷から脱出できるような支援が必要です。
精神疾患や発達障害が要因の場合は専門家へ
もしゴミ屋敷になる原因が精神疾患や発達障害によるものであれば、専門家に相談しましょう。
病気が原因の場合、適切な治療をせずに片付けても、再びゴミ屋敷となる可能性が高いでしょう。また発達障害の場合も同様で、ただゴミを処分するだけでは、同じ問題が繰り返されると予想されます。
根本的なゴミ屋敷の解決を目指すなら、主治医やカウンセラーなどから適切なアプローチ方法を提案してもらいましょう。
またゴミ屋敷に住む人が高齢の場合は、地域包括支援センターに相談する方法もあります。地域包括支援センターとは介護・福祉・医療の観点から、地域に住む高齢者のさまざまな相談にのってくれる総合相談窓口のことです。
ここでは保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員などの専門職員が、ゴミ屋敷の適切な対処方法を一緒に考えてくれる可能性があります。
業者に片付けを依頼する
ゴミ屋敷の住人が片付けに納得できたら、実行しましょう。
ゴミが少なければ自分で片付けることも可能ですが、身体的・精神的・時間的負担がかかり、ケガを負う危険性もあります。少しでも負担を軽減したいと思うなら、業者に依頼する方法がおすすめです。
業者は片付けのプロであり、専門的な知識と経験があります。迅速かつ効率的な作業により、片付けを短時間で済ませられます。
費用はかかりますが、優良な業者を選べば時間と手間を大幅に省けるため、非常に便利なサービスです。
信頼できる業者選びのポイントは以下を参考にしてください。
- ・実績が豊富かどうか
- ・口コミは著しく悪くないか
- ・料金は明確か
- ・相見積もり可能か
- ・会社HPなどで固定電話が記載されているか
なお不用品回収エコーズでは、ゴミ屋敷の片付けにも対応しています。
ゴミの量に関係なく、どのような状態のゴミ屋敷でもお気軽にご相談ください。
実際の回収事例はこちらからご確認頂けます。
ゴミ屋敷でお悩みならエコーズへご相談ください!
ゴミ屋敷になる原因や心理的な理由は、人それぞれです。ゴミ屋敷に住む人は社会的なつながりを築きにくいため、周囲の人が心の声に耳を傾けてサポートする必要があります。
自力で片付けるのは難しい、短時間で手間をかけずに片付けたいとお考えの方は、ぜひエコーズまでご相談ください。
不用品回収はもちろん、条例や法律に則った方法でゴミの処分も行います。
なおエコーズでは見積もりは無料となっており、相見積もりも大歓迎です。お客様からの依頼内容に変更がない限り、見積もり金額から追加料金は発生しません。
ゴミが多ければ多いほど、片付けにかかる手間や時間も増えます。不用品回収のプロ「エコーズ」にお任せください。