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ゴミ屋敷になる人の心理とは?放置リスクや解決策を紹介

2023年9月30日(更新日:2025年06月04日)

「実家がゴミ屋敷のようになっていて心配」「親に片付けをお願いしても、嫌がられて話が進まない」

このような悩みを抱えていませんか?

ゴミ屋敷の問題は、ただ不用品を処分すれば解決するものではありません。ゴミ屋敷の背景には、孤独感や執着、精神的なストレスなど、ゴミ屋敷の住人自身も気づけていない心理的な要因が潜んでいます。

ゴミ屋敷に住む人の心理を理解しないまま片付けようとすると、拒否されたり、片付けてもすぐに元に戻ってしまったりすることも。

この記事では、ゴミ屋敷になってしまう人の心理状態や背景にある事情を深掘りし、再発を防ぐための方法を紹介します。

ゴミ屋敷に住む家族や身近な人を支えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ゴミ屋敷になる人の心理状態

家をゴミ屋敷にしてしまう人の心理的特徴を紹介します。

  • ・孤独や疎外感にとらわれている
  • ・物を増やすことに喜びを感じている
  • ・捨てられるゴミをもったいないと思う
  • ・捨てられるゴミが気の毒だと思う
  • ・家が汚れていると感じない
  • ・ゴミを触るのに抵抗がある
  • ・人に助けを求められない

孤独や疎外感にとらわれている

ゴミ屋敷の住人には、孤独感や疎外感を強く抱いている人が多く見られます。

自分の家がゴミであふれていることを「恥ずかしい」と感じたり、「この状態を他人に知られたくない」「きっと受け入れてもらえない」と思い込んだりしてしまうことで、人との関わりを避けるようになるのです。

とくに1人暮らしの場合は、日常的なコミュニケーションの機会が少なく、家族と暮らしている人に比べて孤立しやすい環境にあります。また、ゴミで埋もれた住環境自体が人を招きづらくし、外部との接触機会をますます減少させてしまいます。

こうした精神的・物理的に孤立しやすい状態が続くと、心の隙間が大きくなり、物を集めることで心を満たそうとする人も少なくありません。

物を増やすことに喜びを感じている

ゴミを捨てることを惜しんで、をため込むゴミ屋敷の住人も。これはゴミに対して愛着をってしまう心理が関係しています。

他人の目から見ればゴミに映るような物でも、ゴミ屋敷の住人は「またいつか使うかもしれない」「再利用できるかもしれない」と考えます。

そのためゴミ屋敷の住人はゴミを手放すことが難しく、捨てることに抵抗感を抱く人も少なくありません。

物を大切にすることが悪いわけではありませんが、もったいないと感じる気持ちが強すぎるため、不要な物までため込んでしまうのです。

捨てられるゴミをもったいないと思う

ゴミを捨てることを惜しんで、物をため込むゴミ屋敷の住人もいます。これはゴミに対して愛着を持ってしまう心理が関係しています。

他人の目から見ればゴミに映るようなものでも、ゴミ屋敷の住人は「またいつか使うかもしれない」「再利用できるかもしれない」と考えます。

そのためゴミ屋敷の住人はゴミを手放すことが難しく、捨てることに抵抗感を抱く人も少なくありません。

モノを大切にすることが悪いわけではありませんが、もったいないと感じる気持ちが強すぎるため、不要なものまでため込んでしまうのです。

捨てられるゴミが気の毒だと思う

ゴミ屋敷の住人のなかには、捨てられるゴミを気の毒だと感じる人も多くいます。

これはもったいないと思う心理的特徴と同様、ゴミに愛着を感じてしまうためです。ゴミと自分の感情を結びつけることで共感や同情を抱くようになり、誰かに捨てられるゴミをかわいそうだと思う心理が働きます。

また愛着が強い場合は、ゴミであっても「大切にしたい」と思う人もいます。この強い愛着心から、捨てられる物に対して、気の毒な気持ちを抱いてしまうのです。

このようなゴミと自分の感情を結びつける心理は、さらに外からゴミを集めてしまう行動につながりやすくなり、ゴミ屋敷の状況悪化が進む原因にもなります。

家が汚れていると感じない

部屋中にゴミが蓄積されていても、家が汚れていると感じないゴミ屋敷の住人もいます。

大きな理由としては、ゴミ屋敷の住人が一般的な常識から逸脱した認識や感覚をもっていることがあるからです。

そのため自分の家がゴミ屋敷だという客観的な事実から目を背けたがる傾向にあります。

また長期間ゴミ屋敷に住んでいると、住人にとってはその環境が「日常」となり、適応してしまうことも。ゴミを積み上げた部屋が当たり前となり、違和感をもたなくなります。

ゴミを触るのに抵抗がある

ゴミを触ることに抵抗を感じるゴミ屋敷の住民もいます。

たとえば生ゴミが長期間にわたって放置された場合、腐敗して鼻を突くような悪臭が発生しはじめます。細菌も増殖するため、ゴミに触れることに対して不快感や嫌悪感を抱くのは無理もありません。

またひどい汚れでなくても、精神疾患や障害を抱えている人の場合は、病気の症状や発達の特性からゴミを触ることに抵抗を感じることもあります。

人に助けを求められない

ゴミ屋敷を片付けたいと思っていても、自分ではどうすればいいのかわからず、人に助け求められない人もいます。他人からの協力や援助を避ける人も少なくありません。

これは「ゴミでいっぱいの家を見られたくない」「ゴミ屋敷に住んでいることを他人に知られたくない」などの思いがあるためです。なかには所有している物品や生活環境を自分以外の人に触れられたくないとの思いから「ゴミを勝手に片付けられたくない」と他人を拒む人も。

また「人に迷惑をかけるくらいなら、このままでいたい」と考える人もいます。

これらのように、ゴミ屋敷に住む人には家族や友人などの社会的なつながりが希薄で、人に助けを求められない人も多くいます。気軽に助けを求められないからこそ、外部からのサポートが必要です。

ゴミ屋敷になる心理に陥る理由

ゴミ屋敷の背景には、本人や世帯が抱えるさまざまな課題があります。

総務省行政評価局の「ゴミ屋敷対策に関する調査 結果報告書(令和6年8月)」によると、精神的・身体的な健康問題や経済的困窮、家庭内ストレスなど複数の要因が重なっていることが明らかになりました。

ここではその調査データをもとに、ゴミ屋敷になる心理に陥る主な理由を紹介します。

  • ・精神的な疾患や発達障害を抱えている
  • ・身体的な疾患を抱えている
  • ・高齢による認知症になっている
  • ・経済的な課題を抱えている
  • ・介護・DV虐待など過度のストレスを感じている

参考:ゴミ屋敷対策に関する調査 結果報告書(令和6年8月)|総務省行政評価局

精神的な疾患や発達障害を抱えている

総務省行政評価局が令和4年10月~6年8月に実施した調査のゴミ屋敷事例181のうち69件で堆積者本人または同居家族が精神疾患・障害を抱えていると回答がありました。

うつ病や統合失調症、発達障害などを抱えている場合、判断力や行動力の低下などにより、片付けやゴミの処理が難しくなります。

ゴミが溜まっていることに気づけなかったり、わかっていても動けなかったりといった状況に陥っていることも多く、周囲からの理解が得られにくいことも問題を深刻化させます。

ゴミ屋敷との関連性がある精神疾患・発達障害の一例は、下記のとおりです。

【精神疾患】

ゴミ屋敷の原因となる精神疾患 具体例
うつ病 慢性的なうつ状態により意欲や体力が低下し、日常の掃除やゴミの処理がおろそかになる。
過食症(摂食障害) 食品や物品を大量に買い込んでしまい、食材やトレーなどのゴミが蓄積される。
統合失調症 現実検知力や判断力が低下し、部屋の状態を把握できなかったり片付けが困難になったりする。

【発達障害】

ゴミ屋敷の原因となる発達障害 具体例
強迫性障害(OCD) ゴミを捨てることに対して恐怖や不安を感じ、ゴミをため込むことがある。
双極性障害 躁状態のときに衝動的に多くの物品を購入し、ためこんでしまう。
注意欠如・多動症(ADHD) 物事の優先順位をつけるのが苦手なため、何から片付けたら良いかわからず放置されることがある。

こうした精神疾患・発達障害が原因でゴミ屋敷化している場合は、無理に片付けを迫るのではなく、まずは専門家による診断と支援の提案が必要です。適切な支援につなげることで、本人の負担を減らし、再発防止につながります。

身体的な疾患を抱えている

総務省行政評価局のゴミ屋敷の実態調査181件のうち52件で、堆積者本人または同居家族が身体的な疾患や障害を抱えているとされています。

たとえば脳梗塞の後遺症や関節痛、神経系の疾患などがあると、日常の動作が制限され、ゴミを運ぶ、掃除をするといった基本的な生活動作自体が困難。

とくに1人暮らしの高齢者においては、手足の不自由さや体力の低下が直接ゴミの蓄積につながりやすく、物理的に掃除ができないことも多くあります。

こうした理由から、身体的疾患のあるに対しては、家族や福祉訪問支援など外部からの定期的なフォローが不可欠です。

高齢による認知症になっている

ゴミ屋敷の心理に陥る理由の一つが、認知症の進行です。

総務省行政評価局の調査対象であるゴミ屋敷事例181件のうち27件で、堆積者本人または同居家族が認知症を抱えている、または疑われる報告されています。

認知症になると、物事の記憶や判断、計画的な行動を行う能力が低下。「捨てる」「片付ける」という行為そのものを忘れてしまったり、ゴミの存在に気づかなくなったりすることがあります。また物を大切にするという感覚が過剰に働き、使わない物でも「まだ使える」と考えて捨てられないという心理になることも。

とくに高齢者の単身世帯では、誰にも相談できずに状況が放置されやすく、近隣住民などの通報によって初めて発覚することも珍しくありません。

認知症に起因するゴミ屋敷化は、本人の責任だけでなく、社会全体で見守る体制の構築が求められます。

経済的な課題を抱えている

ゴミ屋敷の発生には、経済的困窮も深く関係しています。

総務省行政評価局の調査対象181件のうち、約4割である74件が経済的な課題を抱えているとの回答です。その多くが生活保護の対象者である、あるいはその必要があると判断されています。

生活に余裕がないと「自治体指定ゴミ袋の購入がためらわれる」「粗大ゴミの処分費用が払えない」などといった問題が生じ、ゴミの処理が後回しにされてしまうのです。専門業者に片付けを依頼したくても、数万円〜十数万円の費用がかかるため、金銭的余裕のない人にとっては選択肢になりません。

また、収入が少ない人ほど、「まだ使える」「もったいない」といった心理が強く働きやすく、使い道のない物でも捨てられずに残してしまいがちです。さらに経済的に困窮する人は心身ともにストレスを抱えやすく、日々の生活に精一杯で片付けにまで気が回らないことも少なくありません。

このように経済的な課題は金銭面だけでなく、心理面や生活リズムの乱れとも密接に関連しています。ゴミ屋敷問題の解決には経済的支援とあわせて、心のケアや生活再建のための包括的な支援が求められます。

介護・DV・虐待など過度のストレスを感じている

総務省行政評価局の調査によると、調査事例181件中113件と、過半数以上のケースで介護疲れやDV、虐待など、深刻なストレスを抱えていることがわかります。

家族の介護に追われて自分の時間がもてず、部屋が片付けられないままになってしまう。あるいは家庭内で暴力や支配を受けている場合、自分の意思で掃除や片付けができないこともあります。

こうした心理的圧迫や環境ストレスが続くと心身ともに疲弊し、片付けという行動を優先する余裕がなくなってしまうのです。またこうした課題を抱える人ほど、外部との関係を遮断しやすく、問題が表面化しにくい傾向にあります。

ゴミ屋敷の背景には、このようなSOSが隠れていることもあり、周囲が気づいて適切な支援につなげることが重要です。

ゴミ屋敷を放置するリスク

ここまでゴミ屋敷になる人の心理や背景を解説してきましたが、片付けを試みても本人に拒否されたり、関わるのに疲れてしまったりして「もう放っておこう」と思ってしまうこともあるでしょう。

しかしゴミ屋敷を放置することで発生するリスクは非常に大きく、周囲を巻き込む深刻な問題につながることも。

ここではゴミ屋敷を放置した場合に起こりうる具体的なリスクについて紹介します。

  • ・悪臭や害虫の発生による健康被害が起きる
  • ・火災や犯罪のリスクが高まる
  • ・行政代執行になることがある
  • ・近隣住民とのトラブルにつながる

なお実家のゴミ屋敷を放置してはいけない理由については、下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

関連記事:実家のゴミ屋敷を片付けたい!放置するリスクや片付ける方法を解説

関連記事:ゴミ屋敷が本人や家族に与える影響|周囲ができる原因別の解決策も

悪臭や害虫の発生による健康被害が起きる

ゴミ屋敷を放置するリスクの一つが、悪臭や害虫の発生による健康被害が起きることです。

ゴミ屋敷では、生ゴミや食品の容器などが長期間放置されることで悪臭が発生します。また、放置されたゴミはゴキブリやハエ、ネズミといった害虫や害獣の温床になりやすく、アレルギーの原因となる物質や病原菌をまき散らす可能性も。

こうした環境に長く身を置くことで、呼吸器系疾患や皮膚炎、感染症などの健康被害が現れるリスクが高まります。

とくに高齢者や小さな子どもが同居している場合は深刻な影響を受けるおそれがあり、衛生面の悪化は見逃せない問題です。本人の健康だけでなく、地域全体への影響も懸念されます。

火災や犯罪のリスクが高まる

ゴミ屋敷は火災のリスクが非常に高いと言えます。なぜならゴミ屋敷には、火災を引き起こす要因が多く存在するからです。

ゴミ屋敷には大量のゴミが積み重ねられており、その多くが可燃性の素材でできています。燃えやすい物品は火の燃料となり、一度火がつくと瞬く間に広がってしまうため、火災が発生しやすくなるのです。

また積み上げられたゴミは通路や階段を塞ぎ、外部から室内へのアクセスが制限されます。そのため火災が起きた際は、消防による救助が困難になることも考えられます。

さらにゴミ屋敷が不法侵入や放火など犯罪の温床になることもあり、防犯の観点からも放置は危険です。

関連記事:ゴミ屋敷は火事が起こりやすい!理由と原因・3つの予防法について解説

行政代執行になることがある

ゴミ屋敷が周辺住民に危険を与えるほど深刻な状態になった場合、行政による「行政代執行」が行われることがあります。

行政代執行とは、ゴミ屋敷の所有者や住人が片付けに応じない場合に、行政が強制的に清掃・撤去を実施できる制度です。

行政代執行になると、住人の意思とは関係なく片付けが行われるうえ、高額な費用を請求される可能性があります。また、行政対応となれば地域にもその状況が知られることになり、社会的信用の失墜や人間関係の悪化につながるおそれもあるでしょう。

ゴミ屋敷の行政代執行についての詳細は、下記の記事で詳しく解説しています。

関連記事:ゴミ屋敷の行政代執行とは?事例・費用負担・回避する方法を解説

近隣住民とのトラブルにつながる

ゴミ屋敷を放置すると、近隣住民の生活環境や人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。

悪臭・害虫の発生や景観の悪化により、近隣住民から苦情が寄せられることがあり、「迷惑な家」として地域で孤立してしまうことも。また火災や不審者の出入りなどへの不安から、警察や自治体に通報されることもあり、トラブルが深刻化することもあります。

このように、ゴミ屋敷を放置することで周囲との関係が悪化し、住人がさらに孤立するという負のスパイラルに陥るリスクがあります。ゴミ屋敷問題は放置せず、できるだけ早い段階で対処することが重要です。

ゴミ屋敷から脱却する方法

大切な人をゴミ屋敷から脱却させる方法を紹介します。

  • ・ゴミ屋敷になる人の心理を理解してサポートする
  • ・自治体や福祉機関の支援を活用する
  • ・精神疾患や発達障害が要因の場合は専門家へ
  • ・ゴミ屋敷片付けの専門業者に片付けを依頼する

ゴミ屋敷になる人の心理を理解してサポートする

ゴミ屋敷から脱却するには、ゴミ屋敷になる人の心理を理解してサポートすることが大切です。

ゴミ屋敷の住人はゴミ屋敷を作ることを目的としているわけではありません。この記事で紹介したようなさまざまな理由があって今の状況があります。

最初は彼らと対話することから始めましょう。コミュニケーションを取ることで信頼関係を築き、ゴミ屋敷の住人が自分の感情や考えを表現できる環境を整えることが重要です。

家をゴミ屋敷にしてしまう人からその心情や考えを聞き、共感したうえで適切な対処方法を考える必要があります。

もしゴミ屋敷に住む人の考えが周囲の意見と違っていても、非難することは避けましょう。彼らは否定されると心を閉ざしてしまい、解決策を提案しても受け入れにくくなります。

ゴミ屋敷の片付けを実行するまでには、多くの時間がかかると予想されます。忍耐強くサポートを継続し、ゴミ屋敷から脱出できるような支援が必要です。

自治体や福祉機関の支援を活用する

ゴミ屋敷の問題に直面したとき、本人や家族だけで解決しようとすると心身ともに大きな負担がかかります。

本人の抵抗が強かったり、片付けの規模が大きすぎたりする場合は、無理をせず行政や福祉機関に相談することが重要です。

近年では各自治体でゴミ屋敷問題への対策が進んでおり、地域によっては相談窓口や支援制度が整備されていることも。

たとえば名古屋市では、「住居の堆積物による不良な状態の解消に関する条例」が施行されており、複数の関係機関が連携しながら、ゴミ屋敷問題の解決にあたる体制が構築されています。

訪問による状況確認や、堆積物撤去・収集の支援、福祉支援につなぐ取り組みなどが行われており、ゴミ屋敷に住む人の生活再建までを視野に入れた支援が受けられます。

参考:住居の堆積物による不良な状態の解消に関する条例|名古屋市

ゴミ屋敷支援の有無や内容は自治体によって異なるため、まずは市区町村の環境課や地域包括支援センターなどの窓口に相談してみましょう。

精神疾患や発達障害が要因の場合は専門家へ

もしゴミ屋敷になる原因が精神疾患や発達障害によるものであれば、専門家に相談しましょう。

病気が原因の場合、適切な治療をせずに片付けても、再びゴミ屋敷となる可能性が高いでしょう。また発達障害の場合も同様で、ただゴミを処分するだけでは、同じ問題が繰り返されると予想されます。

根本的なゴミ屋敷の解決を目指すなら、主治医やカウンセラーなどから適切なアプローチ方法を提案してもらいましょう。

またゴミ屋敷に住む人が高齢の場合は、地域包括支援センターに相談する方法もあります。地域包括支援センターとは介護・福祉・医療の観点から、地域に住む高齢者のさまざまな相談にのってくれる総合相談窓口のことです。

ここでは保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員などの専門職員が、ゴミ屋敷の適切な対処方法を一緒に考えてくれる可能性があります。

ゴミ屋敷片付けの専門業者に依頼する

ゴミ屋敷の住人が片付けに納得できたら、実行しましょう。

ゴミが少なければ自分で片付けることも可能ですが、身体的・精神的・時間的負担がかかり、ケガを負う危険性もあります。少しでも負担を軽減したいと思うなら、業者に依頼する方法がおすすめです。

業者は片付けのプロであり、専門的な知識と経験があります。迅速かつ効率的な作業により、片付けを短時間で済ませられます。

費用はかかりますが、優良な業者を選べば時間と手間を大幅に省けるため、非常に便利なサービスです。

信頼できる業者選びのポイントは以下を参考にしてください。

  • ・実績が豊富かどうか
  • ・口コミは著しく悪くないか
  • ・料金は明確か
  • ・相見積もり可能か
  • ・会社HPなどで固定電話が記載されているか

なお、ゴミ屋敷の片付けを自力で行うか、専門業者に依頼するかの判断基準は、下記の記事で詳しく説明しています。

関連記事:ゴミ屋敷をレベル別に基準や片付け方法を紹介|費用目安や清掃事例も

エコーズのゴミ屋敷・汚部屋のお片付け・清掃サービスはこちら

専門業者にゴミ屋敷の片付けを依頼した事例

ここではゴミ屋敷片付けの専門業者であるエコーズが、過去に行ったゴミ屋敷片付け事例を紹介します。

  • ・愛知県江南市|ゴミ屋敷の片付けと遺品整理
  • ・愛知県小牧市|ゴミ屋敷になった実家の片付け

愛知県江南市|ゴミ屋敷の片付けと遺品整理

作業日 2025年4月15日
作業内容 ゴミ屋敷の片付け(遺品整理) LLプラン
建物・間取り エレベーターあり集合住宅3LDK
対応人数・時間 5名・7時間程度
片付け金額
275,000円(税込)

愛知県江南市のW様にゴミ屋敷の片付けをご依頼いただいた事例です。W様より、エコーズのホームページをご覧のうえお問い合わせフォームからご連絡をいただきました。ご希望の時間帯にお電話でご連絡を差し上げたところ「3か月前に弟が他界し、家族で必要品の確認を進めているが、3LDKの部屋がゴミ屋敷のような状態になっており、自分たちでは片付けきれない」とのお話でした。他社にも見積もりを依頼しているなかで、無料見積もりと作業可能日の確認をご希望いただき、即日での訪問見積もりにお伺いしました。

お部屋はご家族で貴重品の仕分けを進めている最中で、全体的に生活ゴミや日用品が散乱した状態でした。お仏壇は残す予定とのことで、その他は撤去のご希望。無料見積もりをその場で作成し提出、他社の見積もりも検討されるとのことでした。後日、W様より「他社より金額が安く対応も良かったので、ぜひエコーズさんにお願いしたい!」とご連絡をいただき、正式にご依頼となりました。

作業当日はスタッフ5名体制で現地に訪問。作業は朝から夕方までを予定し、エレベーターや通路の養生からスタートしました。W様の息子様が立ち会ってくださり、作業内容やお仏壇・エアコンの取り扱いなど最終確認を行いました。各部屋に分かれて、生活ゴミや日用品を分別・整理。ゴミ袋や段ボールを使って梱包しながら、効率よく搬出を進めました。午後にはキッチンの整理と並行して、生活ゴミを一般廃棄物収集業者へ引き渡し。最終的に家具や大型家電の搬出を行い、16時頃にはすべての作業を完了しました。

作業終了後はW様も現地にお越しいただき、お部屋をご確認いただきました。「自分たちでは到底片付けきれないことは分かっていましたが、今回エコーズさんのようなお片付けのプロにお任せできて部屋もキレイにしてもらえ本当に良かったです。ご苦労様でした!」と、嬉しいお言葉をいただきました。

エコーズでは、本人やご家族のお気持ちに寄り添いながら、迅速かつ丁寧なゴミ屋敷の片付けを行っています。

愛知県江南市の事例詳細はこちら

愛知県小牧市|ゴミ屋敷になった実家の片付け

作業日 2024年11月21日・22日
作業内容 実家の片付け(遺品整理)+ゴミ屋敷の片付け LLプラン
建物・間取り エレベーターあり分譲マンション3DK
対応人数・時間 8名・1.5日
片付け金額
400,000円(税込)

愛知県小牧市のI様より、実家の片付けとお仏壇の供養についてご依頼をいただきました。分譲マンション3DKの一室で、お父様が生前使用されていたお部屋は、体調を崩された影響でキッチンと一部屋がゴミ屋敷化。I様は公式LINEからご相談くださり、現地確認のうえ見積もりを実施しました。将来的にご自身が住む予定とのことで、全室の片付けをご希望でした。お仏壇の魂抜き・お焚き上げもあわせてご提案し、その場で正式にご依頼をいただきました。

作業指定日、スタッフ2名で訪問しI様立ち会いのもと、お仏壇と仏具の片付け・搬出を実施しました。通路確保のため不用品を一時移動し、白布で包んでトラックへ積載。提携寺院まで運搬し、性根抜きとお焚き上げを実施してこの日の作業は完了しました。片付け日当日はスタッフ4名で午前9時に現地入り。エレベーター使用のため養生を施し、まずはI様の待機スペース確保のため寝室から作業を開始しました。キッチンや物量の多い部屋は2名体制で集中的に仕分けし、大量の日用品や生活ゴミを丁寧に整理して搬出しました。

その後大型家財の搬出や、2基のエアコン取り外し、簡易清掃までを一貫して実施。16時半にはすべての作業が完了し、I様に最終確認をいただきました。

作業完了後、I様より仕上げまでしっかりやっていただき、予定通りの時間で作業が終わり大変助かりました!スタッフさん全員が無駄な動きもなくスムーズな作業に感銘を受けました。本当にご苦労様でした!との嬉しいお言葉をいただき、サービスに大変ご満足いただけました。

愛知県小牧市の事例詳細はこちら

その他エコーズのゴミ屋敷片付け事例はこちら

ゴミ屋敷の解決は住人の心理を理解することが重要!

この記事では、ゴミ屋敷になる人の心理状態や背景、ゴミ屋敷から脱却する方法について紹介しました。

ゴミ屋敷の問題は、単なる片付け作業にとどまるものではありません。ゴミ屋敷化の背景には、住人が抱えるさまざまな心理的要因や生活環境の複雑さがあるため、ゴミ屋敷に住む人の心理を理解することが問題解決において重要なステップです。

ゴミ屋敷になる原因や心理的な理由は、人それぞれです。ゴミ屋敷に住む人は社会的なつながりを築きにくいため、周囲の人が心の声に耳を傾けてサポートする必要があります。

「ゴミ屋敷を自力で片付けるのは難しい」「短時間で手間をかけずに片付けたい」とお考えの方は、ぜひエコーズまでご相談ください。

不用品回収はもちろん、条例や法律に則った方法でゴミの処分も行います。

なおエコーズでは見積もりは無料となっており、相見積もりも大歓迎です。お客様からの依頼内容に変更がない限り、見積もり金額から追加料金は発生しません。まずはお気軽にお問い合わせください。

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