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放置している実家が気になりつつも、ついつい先延ばしにしてはいませんか。
もちろん大変ではありますが、先延ばしにしてもいつかは必ずやらなければいけないことです。
この記事では、実家じまいとはどのようなことをするのかを紹介します。
目次
実家じまいの意味とは
「実家じまい」の意味は、実家を片付けて処分をすること。
実家じまいをするにはさまざまな理由が考えられますが、自分たちのもとから実家を手放すことを意味します。
実家じまいと家じまいの違い
「実家じまい」と似た言葉に、「家じまい」という言葉もあります。
どのような違いがあるのでしょうか?
本記事では、次のように分類してみました。
- ✓実家じまいは親の家を処分すること
✓家じまいは自分で家を処分すること
実家じまいは親の家を処分すること
「実家じまい」は、親の家を処分することです。
実家とは、子どもから見て自分が育った家、つまり親の家ということですね。
核家族化が一般的となった現在は、親が亡くなったり施設に入ったりすると、実家は空き家となるケースが多いでしょう。
そんな親の家を子どもが処分することを、実家じまいといいます。
家じまいは自分で家を処分すること
「家じまい」は、現在自分が住んでいる家を自分で処分することです。
そのため高齢の家主が終活のために自分で自分の家を処分して転居したり、子どもも一緒に自分たちの家を処分したり、といったとらえ方になります。
家主がいるため、作業がはかどりやすいメリットがあるものの、親子で意見が合わないとかえってうまくいかないことも。
実家じまいを決断するきっかけ
実際に実家じまいをしようと決断するきっかけは、人それぞれ。
考えられるケースは、大きくわけて以下のとおりです。
- ✅住む人がいなくなった
✅税金や維持費などお金の問題
それぞれ詳しく説明していきましょう。
住む人がいなくなった
実家に誰も住む人がいなくなった場合には、実家じまいの決断をするきっかけになります。
実家に住む人がいなくなるケースをあげてみましょう。
- ✅親が亡くなり実家を誰も継がない
✅高齢の親が施設に入ることになった
✅親から相続して自分が住んでいたが、結婚しマンションへ引っ越すことになった
誰も住まなくなった家をそのまま放置しておくことは好ましくないため、実家じまいを決断することになります。
親が亡くなり実家を誰も継がない
実家じまいを決断する大きなきっかけとなるのが、親が亡くなったタイミングです。
誰もその家を継ぐ人がいない場合には、処分しなければなりません。
核家族化が進み、結婚して親と同居することも以前と比べると少なくなりました。
子どももそれぞれが自分の家を購入している場合には、もう実家に戻ることはないでしょう。
誰も継がない場合には、親が亡くなると実家を片付けることになります。
親が施設に入ることになった
親が施設に入ると、実家に住む人がいなくなります。
親は健在であるものの、高齢になったこともあり、今後のことを考えて施設に入ったり高齢者向け住宅に転居したりするケースです。
健康に不安がある場合には、戸建て住宅で暮らすよりも施設や高齢者向け住宅で暮らすほうが何かと便利で安心。
そのため親が健在なうちに、実家を片付ける選択肢もあります。
まだ親が元気でしっかりしていれば、一緒に実家じまいをできるので好都合です。
相続していた自分が結婚し新居へ引っ越すことになった
親が亡くなった後も自分が相続をして実家に住んでいたものの、自分が結婚することとなり新居へ引っ越すことになったというケースもあります。
必ずしも相続した実家に結婚相手が住んでくれるとはかぎりません。
そのため自分が新居へ移ったら、実家は空き家となるので実家じまいをすることになります。
税金や維持費の問題
実家の処分を決断するきっかけとして、お金の問題も挙げられます。
思い出がたくさんつまった実家は、できればそのまま大切に残しておきたいもの。
しかし誰も住まない状態で実家を置いておけば、税金や家屋や庭のメンテナンス費用、維持のために実家に通う交通費など、予想外のお金がかかります。
実家を空き家にしておけば、家はどんどん傷む一方です。
また、たとえ住んでいなくても、税金は払わなければなりません。
税金を払い続けるのが負担になった
誰も住まない実家の税金を払い続けるのが負担になり、実家じまいの決断をするケースです。
空き家となった実家にかかる税金は以下のとおり。
- ✅固定資産税:すべての土地や家屋
✅都市計画税:都市計画法による市街化区域内の土地や家屋
都市計画税は、家が建っている地域によってかかる場合とかからない場合があります。
また、家が傷んだので解体するとなれば、固定資産税が高くなったり解体費用がかかったりするでしょう。
固定資産税や都市計画税は、「住宅用地の特例」によって安く設定されていますが、家を解体することによってこの適用外となってしまい税金が高くなってしまうのです。
それでは、空き家のまま置いておいたほうがいいようにも思えますが、空き家で放置しておくとそれはそれで税金が高くなってしまいます。
実家が特定空き家に指定されてしまうと、固定資産税が6倍になってしまう可能性もあるのです。
特定空き家とは、以下のような状態に該当するものです。
- ✓倒壊等、著しく保安上危険となるおそれがある
✓著しく衛生上有害となるおそれがある
✓適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている
✓周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切
参考:国土交通省 平成27年施行「空き家等対策の推進に関する特別措置法」
家や庭のメンテナンスなどの維持費がかかりすぎる
たとえ固定資産税が払えたとしても、家や庭のメンテナンスにも費用がかかります。
家は、人が住まないと傷みやすくなるので、定期的に点検や補修が必要です。
外壁や屋根が傷んでいる場合には、台風や突風で近隣へ飛ばされることによって被害をおよぼす可能性も。
また、庭のメンテナンスもかかせません。
樹木が隣家や道路へ生い茂ってしまったり、落ち葉で近隣へ迷惑をかけたりしますので、定期的に草刈りや木の伐採や剪定が必要となります。
これらのメンテナンス費用が負担となり、実家を手放す決断をするケースもあるでしょう。
税金の優遇制度受けるため
住む人がいなくなった実家を売る際には、3年以内に売却すれば税金の特別控除が受けられます。
家の売価から最高で3,000万円までの控除が受けられるのです。
参考:国税庁「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」
実家じまいの大変さと問題点
ここからは、実家じまいの大変さや問題点を紹介します。
今後誰も住まないとわかった時点で、なるべく早めに片付けたい実家ですが、容易にいかない点も多々あるのです。
すべてのものを処分しなければならない
実家じまいの際には、敷地内にあるすべてのものを片付ける必要があります。
「捨てたくないから」とどこかへ保管できればいいですが、なかなかそうもいかないのが現実。
ただ「処分する」といった作業の大変さだけではなく、そこには悲しみや寂しさもともなう点もつらいところです。
家や土地がなかなか売れない
実家じまいを決断したものの、家や土地がなかなか売れない、といった苦労もあります。
実家が建つ土地柄にもよりますが、交通の便が悪かったり人気のない立地だったりする場合にはなかなか買い手がつかないのが現実です。
その間も、税金や維持費はかかってしまいます。
時間もお金もかかる
実家じまいには、時間もお金もかかるのが大変なところです。
自分の仕事が忙しかったり、経済的にも余裕がなかったりする場合には、ついつい先延ばしになってしまうでしょう。
順序を間違えると大変
実家じまいの順序を間違えると、大変な思いをすることになります。
たとえば「どうせすぐには売れるはずがないから」と、家を片付けるよりも前にまずは不動産業者へ手配をし、売りに出してしまったら……。
思いもかけずあっという間に買い手がつく場合もあります。
実家の中に、まだ物があふれていれば、大急ぎで家の中を片付ける必要がでてくるのです。
きちんと順序立ててできるように、実家じまいをする際には、専門の業者と相談しながら進めるのがいいでしょう。
生まれ育った家がなくなることが寂しく精神的にしんどい
実家じまいは、精神的にもしんどいものがあります。
家の中にある不用品はもちろんですが、思い出がつまった品々も実家から運び出さなければなりません。
自分の生まれ育った家がなくなることは、誰にとっても寂しいもの。
その気持ちをおさえながら片付けなければならないので、精神的にかなりきついものがあります。
ときには思い出にふけってしまい、作業が進まなくなることもあるでしょう。
途方に暮れるほど処分するものがたくさんある
自分で片付けようと思ったものの、途方に暮れるほど処分するものがたくさんあり挫折しそうになってしまう場合も。
人がこれまで生活をしていたわけですから、じつにたくさんのものがあるのは当然です。
実家じまいするとなると、それらをすべて処分しなければなりません。
また大切なものやお金となるようなものと、不用品との選別もこだわりだしたらきりがないでしょう。
思い入れが多すぎて処分したくない
実家には思い出の詰まったものがたくさんあります。
たとえばアルバムひとつとっても、ゴミとして処分してしまうのは胸が締めつけられますよね。
「これだけは残しておきたい」といった思いがあふれると、あれもこれも処分できなくなってしまいます。
実家じまいをする際には、ある程度気持ちにふんぎりをつけることも必要です。
どうしても処分したくないものは、スマホで写真を撮って残しておくのも一案ですね。
自分たちだけではどうにも処分できない
自分たちで処分を始めたものの、どうにも処分ができないといった大変さもあります。
業者に処分をお願いするとお金がかかるし、すべてのものを自分で確認しながら選別していきたい、との思いから自分で処分を始める人もいるでしょう。
しかし実際に自分たちだけで処分をするのは、思った以上に大変な作業となります。
1日にできる作業量は限られるので、何度も実家に通うことにも。
実家じまいのやり方と流れ
実家じまいの流れを紹介します。
- 1. 処分した後の実家をどうするのか親族で話し合う
2. 親族のリーダーを決める
3. 業者へ相談する(不動産屋、不用品回収業者など)
4. 家の中や物置の中を空する
5. 実家を手放す
実家じまいにかかる期間
実家じまいにかかる期間は、さまざまです。
たとえば、売却を考える場合には、すぐには買い手がつかないことも考えられます。
そんなときには、予想外に何年もかかってしまう、といったこともあるでしょう。
実家じまいが完了するまでにかかる、各行程に費やす期間をまとめてみましょう。
30坪程度の一般的な戸建て住宅の場合を想定しています。
依頼する業者 | かかる期間 | |
家の中の不用品を回収してもらう | 不用品回収業者 | 1~3日程度 |
家や土地を売却する | 不動産業者 | すぐ売れる場合もあれば、何年も売れない場合もある。実際に売りに出してみないとわからない。 |
家を解体し更地にする | 解体業者 | 1週間~10日程度 |
実家じまいをする際には、まず実家を空にすることが必要です。
不動産業者や解体業者へお願いするにしても、家の中を空にする作業は、不用品回収業者がおこなうことになります。
実家の処分にかかる費用
実家を処分するのにかかる費用は以下のとおりです。
30坪程度の一般的な戸建て住宅を例にあげてみます。
一般的な戸建て住宅の処分にかかる費用 | |
不用品の回収費用 | 30万円程度~ |
家や土地を売却する | 売却すれば売却益が得られる |
家を解体して更地にする | 85~185万円程度 |
実家を空き家にしておく問題点
実家を空き家にしておくことには、問題点がたくさんあります。
- ✅ムダなお金がかかる
✅出火や放火のおそれなど近隣に迷惑がかかる
✅自然に劣化する
✅他人が勝手に住んだり、いたずらされたりする
ムダなお金がかかる
実家を空き家にしておくと、早々に手放してしまえばかからないムダなお金がかかってしまいます。
余計にかかるお金は以下のとおりです。
- ✅税金
✅維持費
出火や放火のおそれがあり近隣に迷惑がかかる
実家を空き家にしておくと、隣近所へ迷惑がかかります。
庭木がはみ出して迷惑をかける問題から、出火や放火のおそれなどもあるのです。
空き家から出火して火事になってしまうと、近隣への補償問題など、さらに厄介なことにもなりかねません。
出火の原因としては、自然発火はもちろんですが、空き家をねらって放火をされる可能性もあります。
自然に劣化する
家屋は、人が生活をしていないと、自然に劣化してしまいます。
空気の入れ替えもおこなわれないため、湿気がこもったままで傷んでくるのですね。
当然ですが、屋根や外壁も劣化していきます。
ひどくなれば家はどんどん壊れていき、近所へ迷惑がかかることにもなりかねません。
他人が勝手に住んだり、いたずらされたりする
空き家問題のひとつとして、赤の他人が勝手に住んだり、いたずらされたりすることも実際にあります。
久しぶりに空き家の実家を訪れてみたら、誰かが生活をしていた形跡があったなんてことも……。
またおもしろ半分に、いたずらされるケースもあります。
このように実家を空き家にしておくことには、いいことはありません。
実家じまい成功の秘訣はプロの手を借りること
実家じまいを成功させるには、プロの手を借りることが得策です。
成し遂げるまでには何かと大変な実家じまい。
少しでも費用を節約しようとして、自分たちで始めたものの、途中で挫折してしまったなどという話もよくあることです。
また時間をかければかけるほど、大変になることもあります。
やることが多すぎて途方にくれてしまいそうですが、まずは自分でやろうとせずにプロの手を借りましょう。
- ✅実家の片付けなら不用品回収業者へ
✅実家の売却や運用なら不動産会社へ
実家じまいは経験豊富なエコーズへおまかせください
精神的にも労力的にも何かと大変な実家じまい。
いずれにしても、先延ばしすればするほど大変になってしまいます。
早め早めに始めることが、成功のカギとなるでしょう。
当社エコーズは、「遺品整理士」という遺品整理に関する専門の資格所有者も在籍しており、実家じまいの実績も豊富にもっています。
実家じまいを自分たちでおこなうには限界がありますので、ぜひ一度エコーズへご相談ください。
参考記事:遺品整理士とは?業務内容や遺品整理を依頼するメリットを紹介!
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