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親が亡くなる前にやることチェックリスト|まずは生前整理から

2021年6月15日(更新日:2024年08月01日)

親が亡くなる前にやるべきチェックリスト

 

「親が亡くなる前にやるべきことがあるのは知っているものの、何から手をつけていいか分からない」
「仕事や子育てで忙しく、親の身の回りまで手が回らない」

そんな悩みを抱え、来たるべき時に対する準備を進められない人も多いのではないでしょうか。

 

確かに親が亡くなる前にやることは多岐にわたり、一朝一夕には終えられません。だからこそ早めに対応しなければ、悔いの残る形で親の最期を見送ることになるかもしれません。

 

この記事では、親が亡くなる前にやることを「お金」「相続」「葬儀・お墓」「親が亡くなる前にしてあげられること」の4つのジャンルに分けて、チェックリストにしています。ぜひ参考にしてください。

親が亡くなる前にやることチェックリスト

相続や葬儀など、やっておくべきことリストを作成しました。

各項目チェックが付けられるようになっているので、タップしながらやり残していることがないか確認しましょう。

お金に関してやっておくべきこと
まとまったお金を銀行口座から下ろす
貸金庫や定期預金を解約する
金融機関の口座情報や暗証番号を確認する
光熱費やクレジットカードの引き落とし口座を確認する

 

相続に関してやっておくべきこと
親の家を片付ける
相続財産を把握する
戸籍謄本を取り寄せる
不動産や銀行口座などの名義変更を行う
遺言書を作る

 

葬儀・お墓に関してやっておくべきこと
葬儀やお墓について親の希望を聞く
葬儀社や葬儀プランを選ぶ
遺影用の写真を撮る
お墓の承継について決める

 

親が亡くなる前にしてあげられること
人生の最期をどう過ごしたいか親に聞く
一緒に過ごす時間を増やす
思い出話をする
感謝の気持ちを伝える
元気なうちに写真を撮る

親が亡くなる前にやることを詳しく解説

ここからは上記チェックリストの中でも、特に重要な項目について詳しく解説していきます。

お金に関してやっておくべきこと

親の最期が迫ってきたときに最優先で対応すべきなのが、お金に関することです。

親が亡くなった直後は、手術費や入院費、葬儀代などの支払いでお金が必要になります。しかし親が亡くなると親名義の銀行口座は凍結されてしまい、口座に入っているお金や定期預金は下ろせなくなります。

 

早めに行動して、ある程度の現金を手元に確保しておくといいですよ。

まとまったお金を銀行口座から下ろす

銀行口座の凍結に備えて、まとまったお金を銀行口座から引き出しておきましょう。

 

故人の銀行口座が凍結されるタイミングは、銀行が名義人の死亡を把握した時点です。市区町村の役所に死亡届を提出した時点ではありません。公的機関である役所と金融機関である銀行は、相続の手続きにおいてまったく連動していないからです。

 

そのため、親が亡くなった後もしばらくは銀行口座からお金を引き出せることはあります。また親が亡くなった後に銀行口座からお金を引き出しても、刑法上の罪には問われません。

 

しかし相続財産を独占したとして、他の相続人と揉めることがあります。親が亡くなる前にお金を引き出しておき、さらにその使い途もきちんと記録しておくことで、のちのトラブルを避けられます。

貸金庫や定期預金を解約する

親が亡くなる前に、貸金庫や定期預金を解約しておきましょう。親の死亡後は貸金庫の中身も預貯金も相続財産となり、簡単には使えなくなるからです。

 

契約者である親本人が窓口に行けば、どちらも簡単に解約できます。一方、子が代理で解約しようとすると、委任状など各銀行の定めるさまざまな書類が必要になります。

 

親が元気なうちに解約手続きを済ませておき、いざというときにすぐ引き出せるようにしておきましょう。

相続に関してやっておくべきこと

相続税の納付期限は、故人が死亡したことを知った日の翌日から10ヶ月以内です。期限を過ぎると、翌日から延滞税がかかってしまいます。期限内に遺産相続が終わるよう、早めに準備を進めておきましょう。

親の家を片付ける

親の家の片付けは、相続手続きの第一歩といえます。相続財産を正確に把握するためには、通帳やカード、土地の権利証などの資料を漏れなく見つける必要があるからです。

 

金庫・引き出し・棚・仏壇など大事なものが保管されていそうな場所を中心に、整理整頓を進めましょう。家の規模や家族の状況によっては、生前整理の業者に依頼するのもおすすめです。

エコーズでは生前整理も承っています。

相続財産を把握する

親の家の片付けを通して見つけた資料をもとに、相続財産を整理していきましょう。親に話を聞くだけではなく金融機関や保険会社にも直接問い合わせたほうが、正確な情報を得られます。

 

大切なのは、すべての相続財産を漏れなく把握することです。状況によっては、相続により負債を抱えるおそれがあるからです。

 

相続財産には、プラスの財産とマイナスの財産があります。預貯金や土地などはプラスの財産で、借金やローンなどはマイナスの財産です。

 

マイナスの財産がプラスの財産を上回るときは、相続により負債を抱えることになります。この場合は、子は相続を放棄したほうがいいでしょう。

 

相続を承認してから借金が見つかると、子は借金の返済義務を免れられません。そのため相続財産を調べるにあたっては、間違いがないよう弁護士や税理士など専門家の力を借りると安心です。

戸籍謄本を取り寄せる

親の戸籍謄本を取り寄せれば、相続人を網羅的に把握できます。親と一緒に相続人を確認し、連絡先や住所などを整理しておきましょう。

 

戸籍謄本の請求先は、本籍地の市区町村役場の窓口です。戸籍謄本には、ひとつ前の本籍地が載っています。順に本籍地を遡って、出生時から今までの親の戸籍謄本をすべて取得してください。

 

戸籍謄本を取得した結果、隠し子が見つかる可能性もあります。のちのトラブルを避けるためにも、早めに相続人を確認しておきましょう。

不動産や銀行口座などの名義変更を行う

親が亡くなる前に不動産や銀行口座などの名義を親から子へ変更しておけば、相続税対策になります。いわゆる生前贈与です。

 

生前贈与した財産には、相続税ではなく贈与税が課せられます。贈与税にはさまざまな非課税枠があり、うまく活用すれば大幅に納税額を抑えられるでしょう。

 

ただし相続開始前3年以内の贈与については、贈与税ではなく相続税の課税対象になります。親が元気なうちにコツコツ財産を移しておきましょう。

遺言書を作る

遺産分割において優先されるのは、遺言書の内容です。親の希望どおりに財産を分けられるよう、必ず作成しておきましょう。

 

遺言書は、法律で方式が決められています。一般的によく利用されるのが、自筆証書遺言と公正証書遺言です。メリット・デメリットを踏まえたうえで、どちらの遺言書で作成するか検討してください。

自筆証書遺言 公正証書遺言
作成方法 遺言者が手書きで作成 遺言者の意思をもとに公証人が作成
2人の証人の立ち会いが必要
費用 かからない かかる
遺言書の保管 遺言者が保管 公証役場が原本を保管
遺言者が正本と謄本を保管
家庭裁判所の検認(有効性の確認) 必要 不要
メリット 費用がかからない
証人がいらない
遺言者自身が手軽に作成できる
書類不備で無効になるおそれがない
原本が公証役場に保管されるので、偽造・紛失のリスクがない
家庭裁判所の検認が不要
デメリット 書類不備で無効になるおそれがある
偽造・隠匿されるリスクがある
家庭裁判所の検認が必要
証人が最低でも2人必要
作成費用がかかる
遺言書の内容を公証人と証人に知られてしまう

葬儀・お墓に関してやっておくべきこと

親の意思を最大限に尊重するために、葬儀やお墓についてもあらかじめ話し合っておきましょう。

葬儀やお墓について親の希望を聞く

葬儀やお墓の準備を進めるにあたり最初にしなければならないのは、親の希望を聞くことです。葬儀やお墓の場所、葬儀の参列者の人数などが決まらなければ、見積もりをとったり葬儀プランを探したりできませんよね。

 

葬儀に関しては、次のような内容を確認しておくといいでしょう。

  • ・そもそも葬儀をするのか
  • ・葬儀をする場合、規模はどうするか
  • ・葬儀に呼んでほしい人は誰か
  • ・喪主は誰にするか

 

お墓に関しては、次のような内容を確認しておくといいでしょう。

  • ・先祖代々のお墓に入るか新しくお墓を建てるか
  • ・埋葬費用はどうするか
  • ・遺骨はどうするか(手元供養や散骨など)

 

早めに確認しておけば複数の案をじっくり比較検討でき、親の希望に近い形での葬儀・埋葬ができます。

葬儀社や葬儀プランを選ぶ

親が亡くなる前に、その希望を踏まえて葬儀社や葬儀プランをあらかじめ決めておきましょう。親が亡くなった後に、葬儀社を選ぶ時間的な余裕はないからです。

 

もし親の亡くなった場所が病院だった場合、すみやかに霊安室からご遺体を搬送するよう求められます。事前に葬儀社を決めていない場合は、病院と提携している葬儀社や病院の近くにある葬儀社へほぼ強制的に依頼することになるでしょう。

 

複数のプランを比較検討する時間はなく、費用が高くついてしまうおそれもあります。

 

そのため生前のうちから葬儀社に行って、見積もりを取っておきましょう。見積もりを取るときは、必ず2社以上からもらってください。複数の見積もりを比較して初めて、同じ地域・条件で葬儀を行う場合の相場が分かります。

 

あらかじめ葬儀社を選んでおけば、その葬儀社と契約して葬儀費用の積み立てが可能です。事前契約による割引サービスを実施している葬儀社もあります。葬儀費用を抑えるためにも、葬儀社と葬儀プランは早めに選んでおいてくださいね。

お墓の承継について決める

誰がお墓を継ぐかは、家族全員で話し合うべき問題です。お墓の承継は、寺院との付き合いや管理、法要にかかる費用などさまざまな負担を伴うからです。

 

親族の誰かに一方的に押し付けると、遺恨を残すことになるでしょう。お墓を引き継ぐ人がいない場合は、お寺が永代にわたって供養してくれる「永代供養墓」も検討しなければなりません。

 

お墓に関することは、残された家族だけではなくその次の世代にも大きな影響を与えます。ぜひ関係者全員で話し合う機会を設けてください。

親が亡くなる前にしてあげられること

親が亡くなると、多くの子は「もっと自分にできることはなかったのか」という後悔の念を抱きます。これから死を迎える親の心に寄り添うことは、相続やお金などの事務的な手続きと同じくらい大切なことです。

人生の最期をどう過ごしたいか親に聞く

残された時間をどこで過ごし、どこで最期を迎えたいのか、まずは親の本音を聞いてみてください。

とはいえ死生観は聞いて簡単に共有できるものではありません。

介護の現場では様々な職種で「本人の価値観、人生の目標の把握」について80%前後の方が「難しい」「やや難しい」と回答しています(JMAR:人生の最終段階における意思決定支援より)。どうしても難しい、と感じる方はACP(アドバンス・ケア・プランニング)のリーフレット機能も有しているチェックシートを活用してみましょう(一例を神戸大学のサイトからダウンロードできます)。

またこちらのチェックシートを印刷して「やっておいてね」というだけでなく、先にあなた自身が自分でもチェックシートを記載してみるなど「寄り添う姿勢」をもつことが重要です。

介護施設選びでお悩みの方はあなたの“想い”に寄り添うコンシェルジュサービス「スマートシニア」がおすすめです。想いと希望のライフスタイルを選ぶと、あなたに合った「施設選びのポイント」を、かんたん3分で診断できます。介護・福祉の国家資格を持ったコンシェルジュが無料でサポートもしてくれます。
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一緒に過ごす時間を増やす

旅行や食事に連れていくなど、親にしてあげたいことがあれば早めにしておきましょう。親が高齢の場合、一度体調を崩すとそのまま最期まで入院生活が続くかもしれません。

 

親孝行したいときには親はなし」ということわざを思い出すことのないよう、貴重な時間をできるだけ長く一緒に過ごせるといいですね。

終活の第一歩である生前整理を業者に任せるメリット

生前整理とは、生きているうちに身の回りや財産を整理することです。親が元気なうちに生前整理を済ませておけば、遺品の扱いに悩まずに済みます。相続財産の資料集めもスムーズでしょう。

 

しかし生前整理を身内のみでやろうとすると、大きな時間と手間がかかります。ここでは、生前整理を業者に任せるメリットをお伝えします。

忙しいときや遠方でも依頼できる

仕事や子育てに忙しい人や親と離れて住んでいる人は、ぜひ生前整理を業者に依頼してください。

 

業者に頼めば、生前整理は最短1日で終わります。複数人のプロが、必要なものの仕分けや不用品の運び出しなどを分担して、スムーズに作業を進めてくれます。

 

一方自分ひとりで親の家を片付けようとすると、何週間も休日を返上して働かなければなりません。遠方に住んでいる場合は、親のもとへ通うだけでも苦労しますよね。

 

業者に依頼すれば、時間的なコストを一気に削減できます。

遺品整理士が思い出の品や貴重品をしっかりチェック

遺品整理士は、遺品整理士認定協会が認めた遺品整理・生前整理のプロです。多くの現場を経験しており、貴重品が紛れ込みやすい場所や壊れやすいものの扱いに精通しています。

土地の権利証や保険証書など相続財産に関わるものはもちろんのこと、大切な思い出の品を生前整理の中で見つけられるかもしれません。逆に自分ひとりでやろうとすると、貴重品や思い出の品を誤って捨ててしまうおそれもあります。

 

大切なものを扱うからこそ、専門家である遺品整理士が在籍しているハウスクリーニング業者を選びましょう(もちろんエコーズにも在籍しています)。

「遺品整理士」について詳しく知りたい方はこちらの解説記事をご参照ください。

ハウスクリーニングや不用品の買取もあわせて頼める

オプションサービスを利用すれば、ハウスクリーニングや不用品の買取など生前整理に必要なサービスをまとめて依頼できます。オプションサービスの例は、次のとおりです。

  • ・ハウスクリーニング
  • ・不用品の買取
  • ・機密書類の処分
  • ・福祉施設への引っ越し
  • ・仏壇や神棚、人形などの供養
  • ・エアコン移設工事

 

各サービスをそれぞれ別の業者に依頼すると、そのたびに見積もりや打ち合わせの手間がかかり費用もかさみます。生前整理の業者にまとめて頼めば、時間も費用も節約できるでしょう。

生前整理を任せるなら確かな実績のあるエコーズへ

チェックリストの数からも分かるとおり、親が亡くなる前にやることは多岐にわたります。この記事を読んでいる今が準備の始めどきといえるでしょう。

 

まずは、相続手続きの第一歩である生前整理から始めてみませんか。名古屋や東海エリアで業者をお探しなら、ぜひエコーズにお任せください。

 

エコーズは、年間250件以上の実績をもつ遺品整理・生前整理のプロフェッショナルです。経験豊富なスタッフがお客様の大切な財産を保護しながら、素早く生前整理を完了させます。

 

エコーズへの相談・見積もりは無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

終活や葬儀に関しての情報は下記のサイトが参考になりますので、お悩みの方はご一読ください。

終活に役立つ情報満載|みんなが選んだ終活

葬儀・お葬式は信頼の葬儀社|公益社