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個人宅で出た建築廃材やDIY廃材の回収・処分について

2017年3月19日(更新日:2023年08月09日)

DIYやリフォームは自分で好みのインテリアに変えられる趣味として、多くの人に人気があります。

しかし一方で、廃材の処分方法がわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

DIYやリフォームで出たゴミは産業廃棄物と一般廃棄物に分けられ、適切に処分しなくてはなりません。

今回はDIYやリフォームによる廃材の処分方法や、処分するうえでの注意点をQ&A方式でまとめました。

建築廃材の処分方法でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

DIY・リフォームで出た建築廃材は2種類に分けられる

DIY・リフォームによって排出された建築廃材は、産業廃棄物と一般廃棄物に分類されます。

それぞれの特徴を紹介します。

産業廃棄物

産業廃棄物とは事業活動に伴って出た廃棄物のことで、以下の20種類が法令によって定められています。

  1. 1.燃えがら
  2. 2.汚泥
  3. 3.廃油
  4. 4.廃酸
  5. 5.廃アルカリ
  6. 6.廃プラスチック類
  7. 7.ゴムくず
  8. 8.金属くず
  9. 9.ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くず
  10. 10.鉱さい
  11. 11.がれき類
  12. 12.ばいじん
  13. 13.紙くず
  14. 14.木くず
  15. 15.繊維くず
  16. 16.動植物性残さ
  17. 17.動物系固形不要物
  18. 18.動物のふん尿
  19. 19.動物の死体
  20. 20.以上の産業廃棄物を処分するために処理したもので、上記の産業廃棄物に該当しないもの(例えばコンクリート固型化物)

参照:https://www.jwnet.or.jp/waste/knowledge/bunrui/index.html

排出事業者が産業廃棄物の処理を委託する場合は「マニフェスト」を交わすことが義務付けられています。

マニフェストとは、産業廃棄物を適正に処理するために必要な管理伝票のことです。ゴミの種類や関係する業者名、数量や処分方法などが記載されており、5年間保管する必要があります。

マニフェストに虚偽の内容を書いたり、発行せずに廃棄物を委託したりすると、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられる可能性もあります。

なお産業廃棄物を一般廃棄物として処分するのは、事業規模や内容にかかわらず違法です。

一般廃棄物

一般廃棄物とは、産業廃棄物以外の廃棄物のことです。

具体的には一般家庭の日常生活から排出される「家庭廃棄物」や「し尿」、事業から排出される産業廃棄物以外の「事業系一般廃棄物」があります。また人の健康や生活環境に影響があり、特別な処理を必要とする「特別管理一般廃棄物」も含まれます。

DIYやリフォームのゴミの多くは、家庭廃棄物や事業系一般廃棄物に該当します。

名古屋市の場合、家庭廃棄物は自治体によるゴミの戸別回収や処理施設への持ち込みが可能です。事業系一般廃棄物は許可業者に処理を委託するか、処理施設への搬入が認められています。

建築廃材を処分する方法

建築廃材を処分する方法を3つ紹介します。

  • ・自治体のゴミ回収に出す
  • ・不用品回収業者に処分を依頼する
  • ・産業廃棄物処理業者に処分を依頼する

自治体のゴミ回収に出す

廃材の種類によっては、自治体による戸別回収での処分が可能です。

名古屋市における、具体的な捨て方の一例を紹介します。

処分方法 ゴミの種類
可燃ゴミ
  • ・30cm以下の木材
  • ・壁紙
  • ・カーテン
  • ・刷毛
  • ・ガムテープ、布テープ
不燃ゴミ
  • ・ネジ
  • ・釘
  • ・蝶番
  • ・ペンキの空き缶
  • ・30cm以下の工具
粗大ゴミ
  • ・30cm以上の木材
  • ・30cm以上の工具
  • ・はしご

自治体によってゴミの種類は異なるため、ホームページや広報などで確認してください。

また少量であっても、産業廃棄物を自治体のゴミ回収に出すと違法となりますので、絶対にやめましょう。

もし違反した場合、5年以下の懲役または1千万円以下の罰金が科せられることもあります(併科あり)。

不用品回収業者に処分を依頼する

不用品回収業者に処分を依頼すると、ゴミの量や種類にかかわらず、回収から処分までをすべておまかせできます。

DIYやリフォームで出たゴミを自分で処理すると、一つずつ分別しなければなりません。しかし不用品回収業者はまとめて回収してくれるので、ゴミを細かく分類する必要がありません。

また自治体が回収できないゴミでも、引き取ってもらえます

なかには解体も引受けてくれる業者もいるので、目的に合わせて選びましょう。

産業廃棄物処理業者に処分を依頼する

DIYやリフォームによって出たゴミが産業廃棄物に該当する場合、産業廃棄物処理業者に処分を委託できます。ただし個人では委託できないため、個人事業主の方や法人が対象となります。

産業廃棄物の処理における責任者は、あくまでも「排出事業者」です。もし処理を委託した業者が不法投棄した場合、排出事業者にも責任を問われることがあるため、業者選びは慎重に行う必要があります。

委託業者を選ぶ際には以下のポイントをチェックしておきましょう。

  • ・安さだけで判断しない
  • ・これまでの実績確認や処理施設の現況を視察する
  • ・中間処理業者と最終処分業者で交わされた委託契約書を確認する
  • ・自治体の許可を取得しているか確認する

建築廃材の処分方法Q&A

建築廃材の処分方法でよくある質問をQ&A方式で紹介します。

Q1. 産業廃棄物は個人で持ち込みできる?

産業廃棄物を個人で処理施設へ持ち込むことはできません。産業廃棄物とは事業活動によって排出される廃棄物を指すため、一個人による持ち込みは認められていないのです。

ただし個人事業主として届出を提出していれば、個人名でも処理施設への持ち込みが可能です。

また産業廃棄物を処理施設へ運ぶには、専用の車両が必要となります。特に大量のゴミが出た場合、各自で処理施設へ持ち込むことは現実的ではないため、業者へ依頼するのが一般的です。

Q2. 石膏ボードの処分方法は?

石膏ボードは産業廃棄物の「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」に該当するため、業者へ処分を委託するか、自身で処理施設へ持ち込む必要があります。一般廃棄物としては処分できないので、注意しましょう。

石膏ボードは安価で種類が豊富なため、建築材料としてよく使われる材料の一つです。しかし埋め立てる際に硫化水素という有害なガスを発生させるため「管理型最終処分場」という処分場でしか処分できません。

また濡れた石膏ボードはリサイクル不可となり、処分料金が高くなります。処分する際は、できるだけよい状態で出すことが望ましいでしょう。

Q3. リフォームの廃材処分費とは?相場は?

家のリフォームでは大小さまざまな廃材が発生します。これらの廃材を処分するには廃棄費用だけでなく、処理施設へ運搬する費用もかかります。

リフォームした際に発生する「廃材処分費」とは、廃棄物を運搬・処理する費用のことです。

廃材の種類によっても異なりますが、廃材処分費の相場は1㎥あたり3,000円〜8,000円程度が目安となります。運搬にかかる費用相場は2tトラック1台で約1万3,000~1万5,000円程度、4トントラックで約2万5,000~3万円程度です。

Q4. 建築廃材を処分する一番簡単な方法は?

建築廃材を処分するもっとも簡単な方法は、不用品回収業者に依頼することです。

DIYやリフォーム後の廃材処分ではゴミの分別が大変ですが、不用品回収業者に依頼すれば分別する必要がありません。運び出しから処分まで、すべておまかせできます。

また石膏ボードのように処分に注意が必要なものも、適切に処理してくれます。

ただし悪徳業者も存在するため、信頼できる不用品回収業者を選ぶ必要があります。

次に、信頼できる優良な業者の選び方を紹介します。

優良な不用品回収業者の選び方

優良な不用品回収業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • ・会社の所在地や概要が明記されているか
  • ・実績が提示されているか
  • ・ネット上の口コミ評価が極端に悪くないか

悪徳業者の多くはホームページやチラシで連絡先を公開していないか、携帯電話番号のみを記載していることがあります。

固定電話番号を掲載し、会社概要を明確に記載している業者を選びましょう。

また優良な業者は料金や回収した品物、スタッフの人数やかかった時間など、実績を詳細に提示しています。これらの情報は費用の目安となり、業者の対応を判断する材料となるため、しっかりと確認しておきましょう。

また口コミも参考になります。すべてを鵜呑みにする必要はありませんが、あまりにも低い評価の業者は避けましょう。

不用品回収エコーズ建築廃材回収事例

不用品回収エコーズでの建築廃材回収事例を紹介します。

事例1. 個人宅の建築廃材の回収事例

作業人数 2名
作業時間 5時間程度
内容
  • ・物置小屋の解体
  • ・建築廃材の処分
  • ・周囲や物置内の廃品・廃材の処分
金額 12万3,996円(税込)

春日井市M様からは老朽化した物置の解体と、解体した廃材処分のご依頼をいただきました。

〈before〉

まずは周囲の廃材と物置内の廃材を運び出し、トラックへ積み込んで回収。その後、解体を進めていきました。

屋根には塩ビ製の波打ちトタンが使用されており、所々ひび割れや穴があり、破損が目立っていました。また中に保管してあった工具や道具類、建築用資材は錆び、朽ちてしまっている状態でした。

柱は腐っており、床材はすでに抜けているところも。外側のトタンは台風で飛んでいってしまうのではないかと思うほど、錆びついていました。

画像はドアや窓、サッシや屋根、壁のトタンを外し、床材の撤去が終わった状態です。

廃材はすべて回収し、産業廃棄物として処分しました。最後に現場の掃き掃除で終了。画像は作業を終えた状態のものです。

事例2. DIYで出た廃材と引越しに伴うゴミや不用品の回収

作業人数 3名
作業時間 7時間程度
建物/間取り マンションエレベーター有/2LDK
金額 22万円(税込)【その内、部屋やベランダのDIY廃材合計3万3,000円(税込)】

「引越しに伴いゴミや不用品が大量にあるので、見積もりに来てほしい」と、千種区N様からお電話をいただきました。

家具や家電製品、生活雑貨まで一式まるごと残っているとのこと。またDIYで製作した棚の解体と廃材、木材と梱包してあった段ボールの回収もご希望でした。

3社で相見積もりをされていましたが、弊社が一番安く提案できたとのことで、正式なご依頼をいただきました。作業のbefore、afterや作業内容は以下のとおりです。

〈before〉

〈after〉

引越しはすでに終えられており、必要品を梱包する際に出たゴミや不用品は写真のように一部屋に固めてありました。

まずは木材やDIY製作であまった廃材を撤去して、ゴミの分別と袋詰めをしました。その後家具を運び出し、不用品やゴミ、廃材の回収も行っています。

またベランダにあった以下の不用品も回収いたしました。

  • ・家財
  • ・DIYで製作された棚
  • ・解体した廃材
  • ・塗料(ペンキと薄め液のシンナー)の入った缶

最後にエアコン3基を取り外して回収し、室内やベランダの簡易清掃も行っております。

これにて2LDK一室の不用品は、すべて回収しました。

建築廃材の処分は不用品回収エコーズにおまかせください

DIYやリフォームで出たゴミは法にのっとり、適切に処分しなければなりません。処分方法がわからない、業者選びが難しいとお困りの方は、ぜひ不用品回収エコーズにご相談ください。

不用品回収エコーズではゴミの回収はもちろん、産業廃棄物の回収解体も承っております。

一品から大量のゴミの回収まで、さまざまなケースに対応いたします。まずは無料相談やお見積もりから、お気軽にお問い合わせください。